教員資格認定試験

小学校の教員資格認定試験を受けて合格しました。

これで、小学校の先生の二種免許がとれました。

大学の教員養成課程を経てとれる一種免許とは何が違うのか知りませんが、そんなに違わないという噂です。

もともと合格したら、来年の夏に採用試験を受けようという計画だったのですが、いろいろあって、採用試験を受けるかどうかは未定です。

 

小学校の先生になりたいと考え始めたのは、修士1年の就活を始めた頃。

けれど、通信制大学に2年通うお金を用意できるまでは無理だなと諦めてました。

修士2年の秋ごろに、教員資格認定試験の存在を知りました。

それで、一年弱後の教員資格認定試験を目標にぽつぽつと勉強を始めました。

教員資格認定試験向けと書かれた本はほとんどないので、NITSに公開されている過去問を見つつ、教採の問題集や参考書を利用しました。

あとは、学習指導要領とその解説をたくさん読みました。たぶんこれが一番大事。

 

大学で中高含め教職をとってない人間だったので、一から新しいことを勉強する必要があって、大変だったり楽しかったりしました。

資格試験がある分野は、親切な問題集がたくさんあるのが羨ましいなと思いました。(院試勉強のときいくつかの分野の問題集があまりなくてやりずらかった。)

また、この試験に合格したおかげで、自分で一から勉強をしてやり遂げることができたという点で、一つ自信がつきました。

これまで、大学受験は高校と塾のおかげで乗り越えたけれど、大学入ってからは自学自習ってどうやればいいんだと困り続けてたので。

 

教員資格認定試験には、一次試験と二次試験があります。

・一次試験

I 教職教養っぽい択一問題

II 各教科の択一問題(10教科中6教科選択)

III 各教科の記述問題(10教科中1教科選択)

IV作文

・二次試験

最初に講義を聞いて、それを踏まえながら、指導案や小論文を書いたり、集団討論したり、授業の導入をしたり(模擬授業)

 

感想を備忘録的に書いておきます。

 

・一次試験

I 教職教養っぽい択一問題

4択で6割以上合格、と思うと行けそうな気がしちゃうのですが、わりと細かいことまで聞かれてしんどかったです。

実際20問中13問正解というギリギリの成績でした。

答え合わせをしたとき、採点ミスしてないかひやひやしました。

教職教養の基本的な参考書と学習指導要領の読み込みで当日を迎えたのですが、政府から発表される教育関係の文章とかにもっと目を通しておいた方がよかったかもしれないです、知らんけど。

 

II各教科の択一問題(10教科中6教科選択)

先述したように、対策としては学習指導要領の解説を何度も読みました。

(私は今年の春くらいまで、学習指導要領の解説がネットに公開されていることを知らず、本屋さんにならんでるのを購入するべきか、いや全教科そろえるのは大変だな、と困ってました。)

学習指導要領の解説を読むと、学校の先生はこういうことを念頭において授業してたのか、ということが分かって楽しいです。

あと、掛け算順序問題は細かく明記されているのに対し、小数点以下の一番下の位の0を消す問題は消しても消さなくてもいいという態度だったのでなんで消さなきゃいけないということになってるんだろうと思いました。

択一問題の中身は、指導に関することのほかに、各教科そのものの知識問題も出ます。

降り落とすための試験なので、小学校範囲とされているが知らないor忘れてることが出やすくてつらいです。

私は知識問題をどうやって対策するべきか分からなかったので、音楽だけ(和音と共通教材)勉強して、あとは自分の知識に頼りました。

大問IIの合格基準は、全体で6割以上ただし6教科それぞれ4割以上とること、です。

私は、社会と体育は勉強が間に合ってなくて、それ以外から6教科選ぶつもりで当日を迎えたのですが、当日全教科試しに解いてみた結果、社会・算数・理科・生活・音楽・図工で出しました。

試験時間は十分にあるし、教科ごとの難易度差はあるので、10教科全部解いて自信のある6教科で出せるように全教科勉強しとくべきだったなと思いました。

 

III 各教科の記述問題(10教科中1教科選択)

過去問を見て一番やりやすそうだった算数を選びました。

指導に関する問題と、算数(数学)の問題が出ました。

前者はとにかく思いつくことを記述して(試験後に、LINEのチャットでこの問題の出題意図は××だった、と述べてる人がいて、私は××に気づかなかったので駄目だと思ったのですが、合格が分かった後にその視点で学習指導要領見直したらそんなこと書いてなくて、一人の意見を気にして一喜一憂したの勿体ないなと思いました。)、後者は解けたと思ったら後日ミスに気づいて萎えました。

 

IV作文

設問は、教採でよく聞かれてそうな課題でした。

教職教養の本で得た知識(ワード)をアピールしつつ、小論文の本みたいなののお手本を意識して書きました。

 

一次試験の翌日に択一試験(大問IとII)の解答が公表されたので、答え合わせをして、一応合格可能性あることを知りつつ、記述ぼろぼろだったからなあと萎えながら一次試験の合格発表日を待ちました。

例年、一次試験の合格者率が1~2割なので、落ちても仕方ないやろーという諦めモード。

合格発表のとこに受験番号を見つけた時はとても嬉しかったです。

(受験番号探すとき、最初、東京会場の方見てて番号がなかったのでやっぱり落ちたんだなと思ったりしました。)

合格しないと思って萎えてたので、二次試験の対策は合格発表のあとから始めました。

 

・二次試験

今年はzoomで行われました。

指導案作成と小論文は、時間がないと聞いていたので、超急いでやったのですが、結果として私は時間が余ったので、もうちょっと設問文を落ち着いて読んで考えてから書き始めればよかったなあと思いました。

終わってから冷静に考えて、質問に答えてない感じの文章になってたので。

zoomだったので(か知らないですが)小論文がword提出だったのは、書き直しやすくてよかったです。

集団討論はただただ楽しかったです。

最後に意見をまとめなさい系設問ではなかったのもあって、いろんな意見を聞けて、誰々さんの意見好きですそれに関連して・・・、みたいな感じの受容の雰囲気があって、とてもよかったです。

模擬授業は、一日目に自分で書いた指導案をもとに、と言われてたので、家でたっぷり練習して二日目に臨む、という形式でした。

なので、5分間の内容を暗記して、時間計って練習する、ということができたので、落ち着いてできたはずです。一人練習するとき、zoomの録画機能のおかげで、試験官に自分がどう映ってるかも事前確認できたし。

 

二次試験は、例年9割の人が合格しているので、あんまり緊張せずに受けることができました。

とはいいつつ自分が1割の方なのでは、という不安は常にありましたが。

(集団討論の部屋に10人前後いて、全員いい感じだったので、この中で落とされるとしたら自分では・・・!?ってなった)

 

教員免許を得たものの、教育実習すら行ってない人間が授業をしたり学級運営したりできるのか、と疑問に思っています。

(個人で教育実習行けたらなあと思ってるのですが、なかなか迷惑そうだと感じている。大学時代に教職とっておくべきだった。)

それから、小学校の先生になるためには採用試験に合格しなければいけない。

(最近電子ピアノを買ったのはこのためです。)

教員免許と試験勉強をした経験をこれからどう生かすかは分かりませんが、ぼちぼち生きていこうと思います。