11/10

2週間前の土曜日、しょー君と本栖湖周辺まで行ってきました。

帰ってきた後、今日感じたことを文字という形にはめてしまうのはなんとなくもったいない気がする、って思ったから、いつもと違って日記を書かなかった。
だけど、流石僕の記憶力、随分と記憶が薄れてきてやっぱり何かしら形にしておかないともったいないと思えてきたので、頑張って思い出しながら文章にしようと思う。


9月に自転車で遊び行った日の後、「今度11月に祖父母の家行くんだけど」ってお誘いが。
自転車旅楽しかったなーって思い出に浸ってるときのお誘いだから、なおさら、行きたいって思った。
その日、彼の祖父母の家に突撃訪問したものの、お会いすることしか考えてなかった僕はほとんど話さずに帰ってしまったし。
というわけで、2ヶ月間、実力テストが終わるのを楽しみにしてたのでした。

11/10 AM2:45
わくわくした気持ちが抑えられないので、家を脱走。
親には、「6:30くらいに集合する」って言ってあって、危ないから待ち合わせ場所までは送っていく、って約束してたから、ほんとに脱走。
早く家出たのは、親が起きてきたら出発できないという心配の所為もあった。
集合時間は3:00以降ならいつでもいいよ、と言われてたから、そのくらいの時間までコンビニで時間つぶし。

適当な時間にメールして出発。
去年の野球応援に行くのとほぼ同じ道順だからなんとかなるっしょ、とたかをくくってたら、何度か道間違えた。
一回、かなり坂下ってから道違ってたことに気づいてショックうけた。
やっぱり周囲が全然見えないと、道分かんなくなるね。
去年、吉原自動車学校のあたりまで登る道がすごく大変だった記憶あったけど、今回はそれほど大変じゃなかった気がする。
この1年で、ちょっと体力伸びたかもしれない。という喜び。

星空がすごく綺麗でした。夜景も。

30分くらい、一人で孤独に、人はおろか車もほとんど通らない真っ暗な道をずっと走ってると、さすがに心折れそうになってきました。
現在地を確実に把握できる目印を見つけるだけで、かなり安心感を得られた。

野球応援行くときに、地図を途中で落として委員長副委員長に電話で助け求めたなあ、とか、帰るとき、ちゃらいお兄さん方に「自転車貸してよw」って絡まれたなあ、とかいうことを思い出しながら、運動公園前を通過。
そこから、集合場所までが予想より長かった。
心折れかけてたから、一人旅だったら、ここまで来たからいいやって引き返してたかもしれないw

こんな感じでなんとか待ち合わせ場所に到着。しょー君と合流。
このタイミングで、母に「脱走してごめんなさい、無事合流しました」ってメールしたのに、その後返信こなかったから、ちょっとドキドキしてた。

青い街灯がたくさんあった。
僕は初めて見ました。

最初に不動尊に連れて行ってもらう。
裏の方にまわると、ちょっとおもしろいらしい。
らしい、というのも、5:30くらいだったので、まだ暗くて、よく見えなかったので。
早く飛び出しすぎたことを後悔。
小学生の遊び場にちょうどよさげな感じでした。
また明るい時間に訪れてみたい。(しかし、あの辺りの土地勘がまったくないので、どこをどう通ってたどり着いたのかが分かんない)

それから、廃棄物で作ったガンダムが飾ってある場所へ。
ガンダムの印象が一番強いのが申し訳ない(あまりに周囲の自然に不釣り合いだったんだもの、と言い訳)
去年の台風15号身延線のダイヤを乱した奴)の影響が、それ以前の状況を見てない自分にも分かった。
台風の次の日落ち葉やらゴミやらが散乱してるけど、その次の日くらいには大体元通りになってる、という街の様子は、誰かしらのおかげなんだな。
あと、単純に自然の威力ってすごいな、と。
あそこにあった水車に近づこうとすると、そばに蜂の巣があるというトラップが仕掛けてあるらしい。

そして、本栖へ向かう。
誘われたときに、「僕自転車漕ぐの遅いけど本当にいいの?」って言っておいたら、かなり気遣ってくれたw
その気遣いに甘えて、ちょっとの上り坂もほとんどチャリ押して歩いてました。
宮の話とかいっぱいしてもらった。
してもらったけど、内容はあまり記憶に残ってないのが現実。
基本的にメモとってない話はすぐ忘れる人なんです、残念なことに。
教えてもらったことの量が、記憶できる容量をオーバーしてました。
ただ、覚えてるのは、すごいいろいろと知っているのが素晴らしいと思ったこと。
自分はあんなに自分の市の話できないもの。
最近になって、もっと地元のこと知っておきたいと思い始めてる・・・

見覚えある道=414号線に入って、白糸の滝到着。
せっかくだから寄り道。
しかしながら、工事中で近くまで行けず。
富士山を世界遺産に、の活動の一環として、白糸の滝も観光客の利便性のために整備してるらしい。
以前の状況をそこまで覚えてないけれど、自然がより破壊されたような印象を受けた。
工事に対してマイナスに思ってるしょー君から話を聞いた所為もあるかもしれないけど。
もしも、景観をよくするために整備してるんだよ、って最初に言われてたら、なるほどいいことだ、って思ってたのかな。それでも、人工的になってて悲しいことだな、って思えたかな。
プラス意見とマイナス意見の両方を知っておくことって大切だと、改めて思った。

去年の3月、思いつきで白糸の滝に訪れておいてよかった、と思いました。
あの時は、絶景と言われる物見ても「ほう、綺麗だね」ってくらいにしか思わなかったくらいの僕が、滝を見たときには感動したのにな。
滝のすぐそばまで行って、人工物ができるだけ視界に入らないようにすれば、またあの時の感動を味わえることを願うw
あーでも、去年、滝が流れていく先の川見ても、素敵だな、って思ったのはもう味わえないかな。

陣馬の滝。
すごかった。
今気づいたけど、並はずれて優れているようなものを見ると、かえってそれを称える言葉が思いつかなくなる性質が僕にはあるようだ。
なんか、自分が知ってるどの表現も、それでは物足りない気がして。
そのくらい、すごかった。
運良く紅葉が滝にさらに素敵さを添えてたのも素敵だった。
心が和みました。
水の中に足つっこんじゃって、右足が冷たくなかったら、言うことなかったのに(自分が悪いんだけど)
また訪れたい場所の一つ。
一日中、滝の前でのんびりと読書でもして過ごしたい。

白糸の滝とか陣馬の滝とか近くにあるから、宮の上の方に住んでる人たちうらやましいな、とか思ったけれども、近くにあるとかえってありがたみを感じにくいのかな?どうなのかな?
今の自分が、一応学区内にある滝に足を運んでみたら、どう感じるか興味がある。
小学生の頃は、遠足で、3年間連続6kmも歩かされて行った場所なので、感動しなかったし、もう見飽きたって感じだったけども、それ以来見に行ったことないなあ。
(余談。ふと考えてみると、小学校の遠足って、池→ダム→親水公園→滝→滝→滝、と水関係の場所しか行ってないのねw)
今なら、感動するのだろうか。

猪之頭小学校から猪之頭中学校までが遠かった。
そのうえ景色があんまり代わり映えしない。
いろいろ教えてもらいながら歩いてたので、そこまできつくはなかったが。
約1.5kmも離れてるなんて、9年間同じメンバーなのに、なんでそんなに離れた場所に作ってあるんだろ。
通うの(通わせるの)大変そう・・・
中学校の生徒通用口に「でっちり坂」という看板。
どういう意味なのかなー?って2人で話して、後で聞いたら、「登るときに尻がでるから」だそうでw

139号線と合流して朝霧の道の駅に寄り道。
ちょうど、猪之頭中学校の生徒たちが、おまんじゅうとか売ってた日だった。
ミルクまんじゅうなるものを土産として買う。
帰宅後に食べたら美味しかった。
ただ、すごいべたべたしてて、そのべたべたがカバンにもついちゃって、ちょっぴり大変でした。
珍しいからという理由で買ってみた栗のアイスも美味しかったです。

セイタカアワダチソウがいっぱい生えてた。
わりとかわいらしい黄色の花を咲かせる草なんだけど、外来種で、それが繁茂してる場所ではススキを絶滅させかけてる奴らしい。(日本の侵略的外来種ワースト100に指定されてる)
しょー君曰く、ちょっと前までは、この辺にセイタカアワダチソウはいなかったそうで。
セイタカアワダチソウの繁茂能力すごいな。

山梨県に入っていった頃から、紅葉がとても素敵だった。
行ったのが紅葉の時期でほんとよかった。
ほとんどゆるやかな下り坂だったので、ゆったりと紅葉を楽しめた。

千円札の裏側の富士山と同じ富士山を観た。
あの湖は本栖湖だったのね。
普段見てる富士山と方向が違うのもあって、随分と違った富士山に見えた。
富士山は正直見飽きてるけれど、湖と富士山、みたいに、なにかちょっぴり特別な物と一緒に見るとまた違って見えてそれは趣深いですね。

本栖湖に「もぐらん」という潜水艦型遊覧船があった。
潜らん・・・

そうこうして、目的地へ到着。
最初に寄ったおうちで、柿をたくさん頂いた。
ブドウも持ってけって言ってたけど、それは潰れちゃいます。
「柿食べれる?」って聞かれて、好き嫌いの意味だと捉えたら、皮むかないでそのまま食べれるか、って意味だったらしい。

しょー君の祖父母のおうちでほりごたつに入る。
陣馬の滝で濡らした足がかわかせて丁度よかった←
小学校の頃「静岡県の方言」って習ったけど実際聞いたこと無かった言葉を聞けて驚いた。
『~ずら』とか。
「海辺の子?」って聞かれた。
学区は海に面してないし、海の方行ったことそんなにないから、海の存在あんまり意識してないけど、なるほど確かにこの辺は海辺なのか。

それから、別の親戚のおうちを訪問。
食べ物をいろいろ出してもらって、なんだか申し訳なかったです。
ほしいも以外は素直に美味しかったですw
かぼちゃこげてたけれど。
おもちに砂糖が多すぎる位にかかってたけどw(どうやったらお行儀よく食べれるか考えながら頂きました)

沢に侵入。
そのまま飲めるか、って言われたら、ちょっと抵抗あるけれど、でも水はすごく綺麗だった。
でも、あそこらへんのおうちは、沢の水をそのまま水道に使っているらしい。
沢なので、足場が安定しないのに、手を使わずに歩いていくしょー君流石だと思ったw
以前、部活で沼津の海岸の石場をすたすた歩いていけてた理由が分かりました。
沢の入り口的な場所からずっと、僕の荷物も持ってもらっちゃった。
なのに、進むのが下手な僕。
小さい頃にそういう場所でもっと遊んでおけば、少しばかり運動神経が今よりよかったかもしれないね。
言われてみれば、近所の川の上流にもあんな感じの場所はあるはずだから、その気になれば自然の中で遊べる環境はそばにあったのか。
小学生の頃の僕は、家のまん前の幅1mも無い水深5cmほどの水路で、夏の間一人遊びして満足してた。それだけ想像力が豊かだったということでw

山でできた影が把握できるのがなんだか新鮮な気がしました。

ここから先は、おじいちゃんに自転車ごと送ってもらった。
自転車2台乗っけると、座席が2つになってしまうので、しょー君が自転車の間に座ることになった。(ごめんなさい・・・)
何かがあると、おじいちゃんが「写真撮る」って言って車から降りたんだけど、誰かが外から後ろの扉開けないとしょー君出られないのに、毎回毎回「しょー降りろー」って言ってたのが楽しかったww

途中でしょー君に柿を割ってもらった。
どうやってヘタを取ったのか不思議だった。
とても美味しかった(ω)
皮ごと食べたのは初めての経験でした

ずっと上っていった道は、おじいちゃんが造ったらしい。
道を造る、っていうのがうまくイメージできないんだけど
少しでも便利になるようにって、集落の人のために造ったんだってことは分かった。
詳しいことは知らないけれど、他の点でも、それぞれが互いのために少しずつ助け合って暮らしてきた感じがして、そういうのって素敵だなと思った。

紅葉の山の向こうにちょっぴり富士山が見えているのは、不釣り合いな感じがした。

この後、一番の絶景な紅葉を見れる場所を通ったらしいのだが、たぶん寝てたというものすごくもったいないことをしました。

精進湖を眺めてから、朝霧の道の駅まで送ってもらいました。
日が落ちてきていたし、車に乗ってたために体動かしてなかったしで、帰りは結構寒かった。
防寒対策するように言われてて助かりました。
なんにもない道を通って、白糸の滝まで下りて(朝霧からくると、白糸の滝は随分低い場所にあるように感じられてしまうw)、母に拾ってもらった。
夜中でも送って行ったのに、とは言われたものの、脱走したことはそんなに怒られなかった。
わざわざ白糸の滝までずっと送ってくれてありがとう。


あの一日を通して、何か成長した気がしました。
一番成長が分かりやすかったのは、蓼原大橋を容易に登り切れるようになったこと。
もちろんそれだけじゃなくて、知識的な点でも精神的な点でも。
そして、お出かけしたい欲も大きくなってしまいました。今回得た唯一の負のもの。
いろんなこと教えてもらったし、いろんな場所見せてもらったし、いつもとちょっと違うしょー君を見れた気がするし、誘ってもらえて本当によかったと思う。
先達はあらまほしきことなり。
走行距離のわりに疲れなかったし、一人でうろうろするのも楽しいけれど、2人で行った方がもっと楽しい。
うん、本当に楽しかった。ありがとうございました。