アルバイトの話 ホテル編

学部4年生の4月から、某ホテルで朝ごはんを仕出しするバイトをしていました。

が、この5/31で閉館になってしまったので、辞めることになりました。

大好きなバイトだったので、思い出をつれづれと記録しておこうかなと思います。

 

ホテルで働こうと思ったのは、研究室があっても、朝ならいつでも働ける、ということに気づいたからです。

ここに申し込む前に、夜働けそうな食事屋さんに行ってみたのですが、平日はラボの都合で週1回くらい、と言ったら、断られてしまって、だったら、朝働けばいいのでは、とひらめきました。

もともと、朝にお風呂掃除をする人として面接に行ったのですが、「接客に興味ない?着物に興味ない?」と聞かれて、まあ興味はなかったんですが、別にいいやと思って、朝食接客担当として雇ってもらえました。

今考えると、接客の方が楽しいと思うので、接客に回してもらえてラッキーだったと思います。

(採用面接のときの思い出は、「東大生頭がいいのは分かってるんだけどね・・・」とn回言われたことです。でも、採用後は、その人に悪く言われたことないし、私がその面接の日程をあとから変えさせてもらったこととかが引っかかってたんですかね。)

 

ラボが9:30スタートなので、平日は8:30に抜けさせてもらってました。

正規の勤務時間は6:00-10:00で、ほかの人はみんな10時まで働いてたのだけど。

途中から、「早く帰るなら5:30に来て準備してくれない?」と頼まれて、5:30出勤するようになりました。

5:30に行くと、1回の出勤あたり30分ぶんの時給が稼げるし、同僚にあたる人たちが「早く来てくれるから助かる」って言ってくれるおかげで、毎回のように早抜けする罪悪感が薄れたので、これもラッキーなことです。

 

最初の数ヵ月は、仕事の順番が覚えられなかったり、気を配る余裕がないので周りの人から見れば仕事ができない人になってしまったりで、大変だったけれど、慣れてきて、周囲に認めてもらえた気持ちになったころには、バイト楽しい、という気持ちが強くなりました。承認欲求が満たされた。

何から片付けるべきかとか、自分がどう動くと周りの人がやりやすいか、を考えながら働いて、うまくいった実感があるの楽しいですね。

楽しくなってくると、多めにシフト希望だしたり、ヘルプに積極的に応じたりするようになって、繁忙期で多い月は15回出勤したりしてました。

 

ちなみに、 ホテルによると思いますが、私が働いていた場所の繁忙期は春と秋でした。

働く前は、夏休みと冬休みが混むのかな、と思ってたけれど、春や秋は修学旅行や同窓会を中心に、たくさん団体客が来ていて、逆に、一番空いているのが1,2月、その次に空いてるのが夏休み、という感じでびっくりしました。

平日でも、ちょっと贅沢してるビジネスマンというよりも、同窓会の団体が多く、(研修の団体もそれなりにいましたが)、意外と世間の人って平日にも旅行できるんだな、と思ったりしてました。

曜日で言うと、土日に限って家族が多かったですね。

 

ホテルの気に入っているところの一つは、全国からお客さんが来ることです。

私は団体さんが来る会場を担当することが多かったのもあって、今日のお客さんは××から来たのか、と知ることができました。

やっぱり、地元静岡の人が来てたりすると、うれしくて、「私も静岡出身なんですよー」って絡みに行ったりしました。(楽しい)

一度、私が卒園した保育園の園長さんに偶然出会って、こういうこともあるんだなと思いました。(私が通ってた時は、その方のお父さんが園長先生で、ただ、私のクラス担任の先生が今でも務めてることを教えてもらったので、今度あいさつに行きたいな、と思ったり。)

あとは、団体の性質によって、雰囲気が違うのをこっそり眺めるのも好きでした。

とくに、修学旅行で、学校によって色があるのが面白かったです。

あと、これこそどうでもいいエピソードなんですが、ホテルで出していたお茶が、静岡茶だったので、お茶のおかわりを注ぎに行くときに、「お茶おいしい」って言ってもらったら「私静岡出身なんですけど、これ静岡のお茶なんですよ」って自慢気に言うことを楽しみの一つにしてました。

 

たくさん出勤するようになるにつれて、調理場さんが名前を覚えてくれて絡んでくれたのもいい思い出です。

 

調理場さんとも、もう会う機会が無いのだなと思うと、改めてさびしくなってきましたね・・・。

 

ホテルの給仕係のラッキーなところは、余ったおかずを頂けるところです。

とくに、調理場さんが朝作るみそ汁とおかゆが美味しくてうれしかったです。

あと、新年会や夏の納涼船で、おいしいものを食べさせてもらったりもしました。

とくに納涼船は初めての経験だったので、乗せてもらえて楽しかった。

イベント事でいうと、大みそかのおせち配達手伝いというイベントもあったな。

 

朝ごはんを出す側の人をすると、ホテルで朝ごはんを予約しているのに、来てくれない人が一番困る、ということを知れます。

全員来たら、会場を片付けて掃除機掛けられるのに、1人でも来ないと、最後まで待たないといけないからです。

ホテルの宴会場は、ときに昼の会議などで使われることもあるので、早く片づけたいのに片付けられない、というのが困りました。

なので、宿泊イベントでは、朝ごはんを食べましょうと言う人になりました()

あとは、残飯が多いのもちょっと面倒なので(皿を重ねる前に捨てるという操作が必要になる)、絶対とは言えないけれどなるべく全部食べてくれると嬉しいです。

そういえば、「おいしい」と声に出してくれる人は嬉しいですね。(私が作ったわけじゃないけど、うれしいものはうれしい。)

親切で、自分の食べたお皿を重ねてから帰ってくれる方がいるのですが、同じ種類の皿をまとめて片付けるタイプの場所だったので、申し訳ないけれど有難迷惑なんだよなあと心の中で思ってました。宴会場で食べるタイプだとたぶん同じなので、そういう場所ではお皿はそのままにしておいた方がありがたいかもです。

 

朝4時起きが続くとさすがに寝不足になるので、明日バイト行くの嫌だな、と思う時も多々ありました。けれど、行ってしまうとたいてい楽しくて、来てよかったと思ってました。

とくに、急にヘルプされて行ったときとか、こういう感情の変化をしていました。(お客さんの数に合わせて月初めにシフトが組まれるものの、お客さんの数が変化すると前日にヘルプが来たりした。もう少し早く連絡がほしい、は常々思ってた。)

仕事自体も楽しいし、空いた時間に同僚と雑談するのも楽しかったです。

女の子が多くて、ガールズトークしたりもしました。(女子がマジョリティーなコミュニティ、大学生活でこれが唯一と言ってもいいので、そういう意味でもありがたい人間関係だったな。)

 

楽しかったことを主に書いてきましたが、ちょっとした愚痴はたくさんありました。

どちらかというと、朝ごはんでは直接は関わらない人に対する愚痴が多いかな。

ホテルは、一日中空いているので、働く側の人も、同じ建物で朝から夜まで入れ替わり立ち代わり働いているのもちょっと面白くて難しいところだな、と思います。(朝使いたい場所が、夜の人が今夜使う道具で占領されてて困る、みたいなトラブルがありました、たぶん知らないだけで逆もある。)

あと、上の人への愚痴は発生するもので、よくこの価格でもお客さん来るよね、とか、シフトを前日に消さないでよね、ってみんなで言い合ったり。

 

細かい思い出を挙げるときりがないので、この辺でやめようと思います。

すごくいい人たちに囲まれて楽しく働けて、ここでバイトをすることができて本当によかったです。

本当は、また出勤して、みんなに会いたいです。